ドローンを仕事にするには?職業の種類・将来性・なり方を徹底解説
2026年10月9日 2026年10月9日
「ドローンって本当に仕事になるの?」
楽天ドローンアカデミーの無料操縦体験会でも、この質問はほぼ毎回のように出てきます。答えはシンプルで、すでに仕事として沢山の方が活躍されています。
空撮、点検、農業、測量など活用分野は年々広がり、国家資格制度によってドローンパイロットとしての技能を公的に証明できるようになりました。この記事では、ドローンの仕事にどんな種類があるのか、将来性はあるのか、未経験からどうやってなればいいのかを、現役インストラクターの声とともに整理してお伝えします。
ドローンの仕事は、すでに現実のものになっています。国家資格制度によってドローンパイロットとしての技能を公的に証明できるようになったこと。そして、点検・農業・物流といった人手不足分野での活用が年々広がっていること。この2つが後押ししています。
2022年12月、改正航空法の施行によって「無人航空機操縦者技能証明」という国家資格制度が誕生しました(出典: 国土交通省「無人航空機操縦者技能証明等」(2026年確認))。それ以前のドローンパイロットは、民間資格や自己申告の技能に頼る部分が大きく、依頼する側から見た「信頼の物差し」がはっきりしていませんでした。
Point|国家資格新設の意義
Riku
「国家資格が新設された意義を改めて考える必要があります。これはドローンパイロットという職業が公的に認められた証であり、国としても操縦者にこの資格を確実に取得してほしいという狙いがあると考えています。」(Riku/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
仕事を依頼する立場に立つと、この差は大きくなります。国家資格を持たないパイロットには、業務を依頼しづらいと感じる発注者は少なくありません。 趣味の延長で飛ばすだけなら資格は必須ではありませんが、業務としてドローンを飛行させて報酬を得る場合は、最低限の安全飛行の知識と技能を証明できる状態にしておくことが、仕事を得るための前提条件になりつつあります。
楽天ドローンアカデミーへの相談でも、空撮・点検・農業・測量といった仕事内容に関する相談は年々増えています。特に法人からは、点検・空撮・測量など実際の業務内容に合わせた資格選びの相談が多い傾向にあります。個人の相談も「まずは副業として空撮を始めたい」「会社で必要になったため取得したい」といった目的が幅広くなっているのが特徴です。
ドローンの仕事は、空撮系・点検系・農業系・レース/エンタメ系、そしてその他(測量・講師・エンジニア)の5つに分けられます。職種ごとに仕事の獲得方法も必要な資格・スキルも違うので、まずは全体像を知っておくと選びやすくなります。
空撮系の仕事は、映像制作会社や広告代理店、イベント会社、個人のお客様からの依頼が中心です。テレビ局や自治体、建設・不動産会社からの依頼もあり、最近ではウエディング業界からの依頼も増えています。SNSやYouTubeに投稿した作品がきっかけで問い合わせにつながるケースも多く、過去の撮影実績やポートフォリオがそのまま営業ツールになる分野です。
Macky
楽天ドローンアカデミーの空撮コースは、国家資格保有者を対象に、「飛ばせる」から「仕事として通用する映像が撮れる」へステップアップするための実務コースです。
点検系は、卒業生の間で最も仕事につながりやすい分野のひとつです。屋根点検、外壁調査、太陽光パネル点検、そして携帯基地局の鉄塔点検まで対象は広がっています。
Point1|趣味の飛行から仕事につながるパターン
Riku
「趣味で飛行する→自宅の屋根点検をしてみる→友人にその話をしてみる→友人の自宅も点検する→話が広がって仕事が来るようになる、というパターンを複数お聞きしています。」(Riku/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
屋根点検は工務店やリフォーム会社、保険会社から、外壁調査は建設会社やビル管理会社、ゼネコンから依頼を受けるケースが中心です。地域密着型の仕事という側面も強く、一度取引が始まると継続的な依頼につながりやすい分野でもあります。
Point2|現場で実感した安全性と信頼の変化
Kin
「屋根点検を経験して特に感じたのは、ドローンを活用することで安全性を高めながら、点検の質も向上できるということです。撮影した映像はその場でお客様と一緒に確認できるため、実際の状態を見ながら説明することができ、点検内容への理解や信頼向上にもつながります。」(Kin/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
屋根に登らず高所作業のリスクを避けながら、細部まで鮮明な映像で状況を伝えられる。この安全性と説得力の両立が、点検系の仕事が継続案件になりやすい理由のひとつです。
農業分野では、農薬散布や生育状況の確認にドローンが活用されています。人手不足が課題になっている農業現場で、省力化の手段としてドローンの活用が進んでいる分野です。楽天ドローンアカデミーでは農業に特化したコースは開講していませんが、卒業生向けのZoomウェビナーでは農業分野の専門家を招くこともあり、興味のある卒業生が学べる機会を設けています。
FPVドローンレースなどエンタメ系の分野も、ドローンの仕事のひとつとして注目を集めています。ただし楽天ドローンアカデミーでは、FPVレースを目的としたコースは開講していません。卒業生限定のZoomウェビナーにFPV分野のプロを招き、機体の特徴や操縦テクニック、実際の活用事例を共有する機会を提供しています。興味を持った方は、まずこうした場で知識を深めるのも一つの方法です。
楽天ドローンアカデミーの卒業生限定コミュニティ「らだぴー」の活動紹介。定期イベント・WEB セミナー・ドローン情報発信を行う中、FPVドローン屋内空撮会を開催した様子をMacky監修のもとレポートします!
このほかにも、公共測量や土木工事の出来形管理にドローンを活用する測量分野、国家資格取得後にインストラクターとして講習業務に携わるドローンスクール講師、機体やソフトウェアの開発に携わるドローンエンジニアといった仕事があります。操縦技術だけでなく、法令知識や業務改善の視点が求められる領域です。
ドローンの仕事の将来性を支えているのは、法整備の進展と、人手不足分野での活用拡大。この2つです。市場はまだ伸びる余地があります。
2022年12月、有人地帯における目視外飛行「レベル4飛行」が解禁されました(出典: 国土交通省「無人航空機の飛行ルール」(2026年確認))。国が推進するレベル4飛行の代表的な活用分野はドローン物流であり、国家資格制度はその実現を支える目的で整備された経緯があります。業務利用の相談を受ける際は「物流の仕事にも関心があるか」をまず確認し、レベル4飛行を見据えるかどうかで一等・二等の案内を分けています。
物流に限らず、点検・測量・インフラ管理など人手不足が課題となっている分野では、ドローンによる省人化・効率化のニーズが高まっています。法整備が進むほど、こうした分野での活用範囲は広がっていく見込みです。
老朽化するインフラの点検需要、レベル4飛行を前提とした物流分野、スマート農業への転換、災害時の状況把握といった防災分野。どれも今後の需要拡大が見込まれる領域です。ドローン情報基盤システム(DIPS)を通じた飛行申請の実績も年々積み上がっていて、業務での飛行はもう珍しいものではなくなっています(出典: ドローン情報基盤システム(DIPS)(2026年確認))。
ドローンを仕事にするステップは、国家資格を取得する、目指す職種に応じたコースでスキルを身につける、副業から始めて求人応募・独立へ進む。この3段階です。現場でも、この順序が最も現実的だとよく語られます。
「二等と一等、どちらを取ればいいですか」。無料操縦体験会で最も多く受ける質問のひとつです。
Point|資格選びの判断基準は「等級」ではなく「したい仕事」
Macky
「判断基準は、資格の等級そのものではなく、将来的にどのような仕事をしたいのかです。」(Macky/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
空撮や屋根点検、外壁調査などの業務を目指すなら、まずは二等で対応できるケースが多くなります。一方、第三者上空を飛ばす物流事業やレベル4飛行に関心があるなら、一等を視野に入れる必要があります。各資格の制度・費用・試験の詳しい違いは、ドローン国家資格(一等・二等)の違いと取得の流れで解説しています。
「ドローン免許」は正確には「無人航空機操縦者技能証明」という技能証明制度です。ドローンに国家資格(技能証明)制度の全体像と、一等と二等、どちらを取ればいいのかの判断基準をわかりやすく整理します。
国家資格は、いわば仕事のスタートラインです。実際の業務で通用するスキルは、職種ごとの専門コースで身につけていくことになります。
Point|資格取得後もZoomウェビナーで学び続けられる
Macky
「毎月1回程度、卒業生向けの無料Zoomウェビナーを開催しており、各分野で活躍されている方をお招きしています。空撮・点検・測量・FPV・農業など、それぞれの専門分野について、実際の現場での経験や仕事の内容、必要な知識や技術などを学ぶことができます。」(Macky/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
楽天ドローンアカデミーには、国家資格保有者を対象にした職種別の専門コースがあります。
| コース | 主な仕事内容 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| 空撮コース | 映像制作・不動産・イベント撮影 | 132,000円 |
| 屋根点検コース | 屋根工事会社・リフォーム会社向けの点検 | 132,000円 |
| 外壁調査基礎コース | 建設会社・ビル管理会社向けの調査 | 385,000円 |
※料金は変更になる場合があります。最新情報は楽天ドローンアカデミー公式サイトでご確認ください。
資格とスキルが揃ったら、次は仕事にする段階です。楽天ドローンアカデミーでは、副業から始めることを勧めるケースが多くなっています。
Point1|すすめる順序は「副業→求人→独立」
Macky
「副業で始める→求人に応募する→独立する。この流れが、仕事として長く続けていくための一番現実的なルートだと考えています。」(Macky/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
現在の収入を保ちながら実績を積み、ポートフォリオを作ってから求人に応募する。会社に所属することで大規模な現場を経験し、そのうえで独立する。この順序を踏むことで、収入面のリスクを抑えながら仕事の幅を広げていけます。
Point2|仕事につなげる人に共通する4つの行動
Macky
「『実績を作る』『発信する』『人とつながる』『営業する』という行動を継続している方ほど、趣味で終わらず仕事につなげられる傾向があります。」(Macky/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
資格を取っただけで仕事の依頼が来るわけではありません。撮影経験を積んで作品を発信し、交流会やイベントで人とつながり、自分から「こんな仕事ができます」と伝えていく。この積み重ねが、副業から求人応募、独立へとつながる土台になります。
ドローンの仕事の年収は、職種や稼働形態によって幅があります。具体的な金額は一概に言えませんが、案件の性質による傾向は見えてきます。
空撮は単発の案件が多く、屋根点検や外壁調査は一度取引が始まると継続案件になりやすい。この違いは、収入の安定性にも直結する要素です。
Point|単発か継続かで収入の安定性が変わる
Kin
「空撮はイベントやプロモーション、映像制作など案件ごとに依頼されることが多いので、単発案件が中心のイメージです。一方で、屋根点検や外壁調査は、一度お付き合いが始まると継続してご依頼いただくことが多く、中長期的なお付き合いになるケースがあります。」(Kin/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
具体的な年収相場や、副業でどれくらい稼げるかの実例は、今後の記事で詳しく紹介していく予定です。
未経験からドローンの仕事を始めても、遅すぎるということはありません。楽天ドローンアカデミーでは、修了者の8割が初心者から受講しています(楽天ドローンアカデミー調べ)。
Point|始めるタイミングより「始めた後の行動」が大切
Macky
「始めるタイミングよりも、始めた後にどれだけ行動するかが大切です。」 (Macky/楽天ドローンアカデミー インストラクター)
資格取得後に仕事へつなげている方に共通するのは、資格を取って終わりにせず、空撮の練習を重ねたり、SNSやYouTubeで作品を発信したり、交流会に参加したりと行動を続けている点です。本業でドローンを活用できないか会社へ提案したり、副業として知人から仕事を受けたりしながら、少しずつ仕事の幅を広げている方も多くいます。ドローン業界はまだ成長を続けている分野であり、経験の有無より、資格取得後にどれだけ経験と人とのつながりを積み重ねられるかが分かれ目になります。
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未経験からのスタートは珍しくありません。楽天ドローンアカデミーの修了者も8割が初心者からの受講という傾向があります(楽天ドローンアカデミー調べ)。大切なのは、資格取得後にどれだけ行動を続けられるかです。
目指す仕事内容で判断します。空撮・点検・農業などの業務なら二等、物流や第三者上空を飛ぶレベル4飛行を目指すなら一等が目安です。詳しくはドローン国家資格(一等・二等)の違いと取得の流れで解説しています。
副業から始めるのが、現場で最も勧められている現実的なルートです。今の収入を保ちながら実績を積み、ポートフォリオを作ってから求人応募や独立に進む流れが一般的です。
点検・測量・インフラ関連を中心に、企業がドローン操縦者を求めるケースが増えています。求人の探し方は別記事で詳しく解説いたします。
収入は、職種や稼働形態(単発案件か継続案件か)によって幅があります。具体的な年収相場は別記事で解説していきます。
空撮、点検、農業、測量、レース・エンタメ、そしてスクール講師やエンジニアまで。ドローンの仕事は、思っている以上に幅広い選択肢があります。共通しているのはひとつだけ。資格を取って終わりにせず、行動を続けた人から仕事につながっています。
NEXT ACTION
自分に合う職種のイメージが掴めたら、次は無料操縦体験会でどんな仕事から始められるか相談してみませんか。
楽天ドローンアカデミーの無料操縦体験会では、
ドローン資格の紹介とドローン実機の操縦体験を行います。
楽天ドローンアカデミー インストラクター。国家資格の相談、屋根点検コース・空撮コースの実技指導を担当。仕事につなげるための資格選び・行動指針を監修。
(引用協力)
楽天ドローンアカデミー インストラクター。国家資格の意義、点検業務の相談傾向についてコメント。
(引用協力)
楽天ドローンアカデミー インストラクター。屋根点検業務の実務経験をもとにコメント。
国土交通省「無人航空機操縦者技能証明等」(2026年確認)
国土交通省「無人航空機の飛行ルール」(2026年確認)
ドローン情報基盤システム(DIPS)(2026年確認)
最近では携帯基地局の鉄塔点検など、以前は想定されていなかった分野への広がりも見られます。通信インフラの点検にドローンを活用する動きが進んでおり、こうした新しい活用分野は今後も増えていくと見られています。