2022年12月、ドローンに国家資格(技能証明)制度が誕生しました。

「 自分にも資格が必要なのか 」「 一等と二等、どちらを取ればいいのか 」—— 制度ができたばかりだからこそ、こうした疑問を持つ方は少なくありません 。

よく「ドローン免許」と呼ばれますが、正確には「無人航空機操縦者技能証明」という技能証明制度です。自動車免許のような行政の許可ではなく、操縦技能を国が認定する資格です。この記事では「技能証明(国家資格)」 と表記します 。

この記事では、制度の全体像と「自分に資格が必要かどうか」の判断基準をわかりやすく整理します。読み終えたときに「自分はどちらを取ればいいか」が明確になるよう構成しました。

【2026年6月最新】ドローン国家資格(免許)完全ガイド|一等・二等の違いと取得メリットのアイキャッチ画像

この記事でわかること

・ドローン国家資格(技能証明)制度の全体像(一等・二等の仕組み)
・技能証明が必要になる飛行とは?(カテゴリー別早見表)
・ドローン国家資格 一等 vs 二等 どちらを選べばよいか
・取得するメリット(仕事・副業・趣味での活用)
・費用・難易度の概要(詳細は関連記事で解説)
・取得の流れ(STEPで解説)

ドローン国家資格(技能証明)とは?制度の全体像

ドローン国家資格(技能証明)

「無人航空機操縦者技能証明」とは、国土交通省が定めるドローンの国家資格です。2022年12月5日に施行された改正航空法により創設されました。(出典:国土交通省「無人航空機操縦者技能証明」

それ以前は民間団体が発行する資格しかありませんでした。国家資格の登場によって、ドローン操縦技能を「国が認めた証明」として示せるようになったのが大きな変化です。

ドローン国家資格と民間資格の違い

比較項目 ドローン国家資格
(技能証明)
民間資格
(例:JUIDAなど)
根拠法令 改正航空法 なし
発行主体 国土交通省 民間団体
法的効力 レベル4飛行(有人地帯上空の目視外飛行)が可能になる 飛行許可申請の際の参考資料程度
その他 指定試験機関:一般財団法人 日本海事協会 引き続き有効だが、国家資格とは別物

インストラクターの現場レポート

2022 年 12 月の施行時、現場では「ドローンの国家資格がようやく始まったか」という受け止め方が多くを占めていました。
民間資格時代から制度化の話は聞こえていたため、驚きというよりも、
「これからいよいよ本格的な時代に入る」という緊張感のほうが強かったように思います。
実際、施行後は技能証明の取得を目指してご来校されるお客様が急増しました。

2025年12月の法改正以降は、国家資格のみが操縦技能を公的に証明できる唯一のライセンスとなりました。
現在、民間資格のみを希望される方はほぼいらっしゃいません。

「特定飛行」とは何か

国家資格が必要になるのは、航空法上の「特定飛行」を行う場合です。特定飛行には以下のような飛行が含まれます。

  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • 人口集中地区(DID地区)上空の飛行
  • イベント上空・危険物輸送・物件投下など

航空法上の規制をクリアしている場合でも、飛行場所の土地所有者・管理者の承諾が別途必要となる場合があります。

飛行カテゴリーと技能証明の要否

ドローンの飛行は「カテゴリー」によって必要な手続きが異なります。技能証明(国家資格)が必要になるのはカテゴリーⅡ以上の飛行です。下の表で全体像をご確認ください。(出典:国土交通省「無人航空機の飛行形態の分類(カテゴリー)」

ドローンの飛行カテゴリーと必要な手続きのガイド
飛行カテゴリー 必要な手続き 主な飛行シーン
カテゴリーⅠ 許可・承認不要

第三者上空を飛ばない、目視内、人口集中地区外など条件なし飛行

カテゴリーⅡ 飛行許可・承認が必要

目視外・夜間・人口集中地区など特定飛行(立入管理措置あり )

カテゴリーⅢ 一等技能証明+型式認証が必要

有人地帯(第三者上空)での目視外飛行:レベル4飛行

ポイント:技能証明なしで飛ばせる場面もあります

屋内や、人口集中地区外での日中・目視内・周囲 30m に人・車・建物など人工物のない場所での飛行はカテゴリー Ⅰ に当たり、許可・技能証明は不要です。

ただし以下の点にご注意ください。

  • 機体重量 100g 以上の機体は、飛行場所を問わず機体登録が必要です。
  • 飛行禁止空域(空港周辺・150m以上など)は技能証明の有無にかかわらず飛行申請が必要です。
  • 航空法をクリアしていても、土地の所有者・管理者の承諾が別途必要な場合があります。

(出典:国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」

ドローン国家資格 一等 vs 二等 どちらを選べばよいか

ドローン国家資格 一等 vs 二等

ドローン国家資格には「一等」と「二等」の 2 種類があります。主な違いは「レベル 4 飛行(住宅地など有人地帯の上空を目視外で飛行すること)ができるかどうか」です。

比較項目 一等無人航空機操縦士 二等無人航空機操縦士
対応できる飛行 特定飛行(立入管理なし) 特定飛行(立入管理あり)
レベル 4 飛行 ✅ 可能 ❌ 不可
試験区分 学科・実技・身体検査 学科・実技・身体検査
目安費用(スクール) 30 万〜 100 万円 15 万〜 40 万円
主な取得対象者 業務利用・高度な運用 趣味・副業・入門ユーザー

ドローン国家資格選び方の基準

一等を選ぶべき人

  • 建設・インフラ・物流などで本格的な業務運用を目指す方
  • 住宅地や人の多いエリアで目視外飛行(レベル 4 )をしたい方
  • 将来的に高付加価値案件を受注したい事業者

建設・インフラ・物流などで本格的な業務運用を目指す方

二等を選ぶべき人

  • 副業・趣味でドローン操縦の「公的な証明」が欲しい方
  • 農業・空撮などで許可申請の手間を省きたい方
  • まず国家資格を取得して実績を積みたい初心者
農業・空撮などで許可申請の手間を省きたい方

インストラクターが語る「一等・二等の選び方」

ご相談にいらっしゃる方の多くは、まず二等からスタートされても問題ありません
趣味・副業の入門資格として、また農業簡易的な点検空撮など実務の基礎固めとして、 二等技能証明は十分に活用できる資格です。

一等をお勧めするのは、業務上一等でなければ実施できない飛行を予定されている方、 転職・受注の場面でより高い資格の証明が求められる方です。

印象的なエピソードが 2 つあります。
ひとつは、 72 歳で二等をぎりぎりで合格された方が「もっと挑戦してみたい」と 一等受験を希望されたケースです。年齢ではなく、意欲が背中を押す決め手になりました。

もうひとつは、島での生活で買い物に時間がかかるため
ドローン物流に使いたい」という方に一等をお勧めしたケースです。

技能証明は、その人の生活課題を解決するための手段でもあります。

一方で「聞こえがいいから一等」というだけでご相談にいらっしゃった方には、 まず用途をヒアリングしたうえで、二等で十分な場合はきちんとお伝えしています。

ドローン国家資格(技能証明)を取得するメリット

飛行できるエリア・条件が広がる

二等技能証明を取得し、機体認証を受けた機体を使用し、必要な安全措置を講じることで、カテゴリー Ⅱ 飛行の一部では許可・承認申請が不要になる場合があります。業務でドローンを使用する方にとって、手続きや安全管理を整理しやすくなる点がメリットです。

レベル 4 飛行(住宅地上空の目視外)が可能になる

一等技能証明は、第三者上空を含むカテゴリー Ⅲ 飛行やレベル 4 飛行を検討する際に関係します。実際の飛行には、技能証明だけでなく機体認証、運航管理、国土交通大臣の許可などの条件確認が必要です。(出典:国土交通省「レベル 4 飛行の実現」

採用・受注の場面で評価される

「国家資格を保有している」という事実は、採用担当者や発注企業への信頼の証になります。特に建設・農業・警備・空撮の分野では、入札や採用の条件に技能証明が明記されるケースが増えています。

発注者・飛行場所の管理者から信頼を得やすくなる

「技能証明を持っている方なら安心して任せられる」と感じてもらいやすくなります。なお、レベル 3.5 飛行など一定以上の飛行では技能証明+保険加入がセットで求められるケースも増えているため、資格とあわせて保険の準備も検討しておくとよいでしょう。

卒業生からいただいた声と、資格が「効いた」場面

趣味と副業を兼ねてドローンを活用したいとご希望の方が卒業後、
飛行場所に問い合わせたところ、「技能証明取得者のみに飛行許可を発行している」
とのご回答があったそうです。その後も業務でクライアントから資格の提示を求められ、
当校のコートレンタルで再会された際にこんな言葉をいただきました。
国家資格を持っていなければ、できないことばかりでした
別の卒業生の話では、「今までフリーランスの方に依頼していたが、
あなたが国家資格を持っているなら、これからはあなたに依頼する
」と
言われたそうです。依頼先を変えた理由が技能証明だったというわけです。
また、万が一事故が起きた場合の報告においても、
国家資格保有者」というだけで運用ルールを理解している前提で話が進みやすいと感じます。
無資格の場合、「本当に安全に運用していたか」を一から説明しなければならない場面があります。
資格は飛行だけでなく、いざというときの信頼の証にもなります。

卒業生の声と資格の効果
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ドローン国家資格の受講費用・難易度の目安

費用はコースや等級によって大きく異なります。ここでは楽天ドローンアカデミーの価格をご紹介します。詳細は関連記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。

ドローン国家資格の費用・難易度の比較

【 楽天ドローンアカデミーの受講費用 】

【楽天ドローンアカデミーの受講費用】
▼ 二等国家資格
・初学者コース: 366,000 円(税込)〜 / 3 日間( 15 時間)
・経験者コース: 194,000 円(税込)〜 / 1 日間( 4 時間)
▼ 一等国家資格
・初学者コース: 851,000 円(税込)〜 / 12 日間( 58 時間)
・経験者コース: 420,000 円(税込)〜 / 4 日間( 16 時間)
※ 上記価格は限定変更(昼間限定変更・目視内限定変更)を含みます。
インストラクター 1 名に対し受講生 2 名制限(法定基準の半分以下)で質の高い指導を実現しています。
教育訓練給付金・助成金の活用で実質負担を大幅に軽減できます。
※ 詳細・最新価格は無料操縦体験会にてご確認ください。
合格率
※当校受講生実績(2026年6月時点)
・合格率 97.1%
・合格者数 980 名以上

【ドローン国家資格の難易度の目安】

ドローン国家資格の難易度は、学科試験と実技試験の両方で評価されます。一般的な合格率は以下の通りです。
・二等無人航空機操縦士:70%〜80%
・一等無人航空機操縦士:50%〜60%
※ 難易度は受験者の準備状況や受験回数によっても変動します。独学での合格率はスクール通学に比べて大幅に低くなる傾向があります。

学科・実技で差が出やすいポイント

500 名以上の楽天ドローンアカデミー受講生を指導してきた経験から言うと、学科試験でつまずきやすい分野は大きく 3 つあります。

  1. 国家資格を取ると何ができるようになるのか(資格の特性)
  2. 飛行中のリスクをどう把握して安全に対処するか(リスク管理)
  3. ドローンに影響する天候の見極め方(天気図の読み方を含む)
  4. 学科試験は「重要度が低そうに見える項目」がよく出ます。
特に注意してほしいのが、「答えだけを暗記する」勉強の落とし穴です。
参考書で「AだからBになる」と覚えていても、本番では「BはAがどう変わるか」と
逆算して問われることがあります。
誰かに説明できるレベルまで理解しておくと、どんな出題形式にも対応できます。
実技については、独学の方ほど「なんとなく」の操縦になりがちです。
試験では不要な停止(不円滑操作)が減点になりますが、これが独学者に多い傾向があります。
また、練習の 8 の字の円が想定より小さかったり、立ち位置が遠かったりして、
試験会場で戸惑われる方も見てきました。
正しい操縦の「理由」まで理解しているかどうかが、スクール経由との差です。

教育訓練給付金や人材開発支援助成金(法人向け)を活用することで、実質負担を大幅に軽減できます。

ドローン国家資格(技能証明)取得までの流れ

登録講習機関のスクール経由での取得が最もスムーズです。ここでは楽天ドローンアカデミーの標準的な流れをご紹介します。

ドローン国家資格(技能証明)取得までの流れ
ステップ フェーズ 内容
STEP 1 目的・等級を選ぶ 「一等」か「二等」か、業務目的か趣味かを先に決める
STEP 2 無料体験会に参加 楽天ドローンアカデミーの無料操縦体験会で疑問を解消(所要 60 分)
STEP 3 スクール選び・入校 登録講習機関のスクールに申し込む(カリキュラム・費用を比較)
STEP 4 スクールで学科・実技 学科教習+シミュレーター+実機訓練(通常2〜4週間)
STEP 5 修了審査に合格 スクール内の修了審査に合格することで、本試験の実技試験が免除
STEP 6 指定試験機関で学科試験 日本海事協会などの指定試験機関にてCBT形式の学科試験を受験
STEP 7 技能証明書を取得 各試験合格後、DIPSで発行申請手続きを行い、技能証明書が交付される

「登録講習機関」を選ぶことが重要

スクールには国土交通省の審査を通過した「登録講習機関」と、そうでないスクールがあります。
登録講習機関のカリキュラムを修了し、修了審査に合格することで、本試験の実技試験は免除されます。
楽天ドローンアカデミーは登録講習機関として認定を受けています。

ドローンスクール選びで確認してほしいこと

「登録講習機関でないスクールに通ってしまった」という相談を、体験会で何度か受けたことがあります。
そのスクールを修了しても実技試験が免除にならないため、別途一発試験を受けに行く必要があり、二度手間になってしまいます。
中には「もうすぐ登録講習機関になる」と話していたスクールが急に廃校になり、
連絡がとれなくなったというケースも聞いています。
登録講習機関かどうかは、国土交通省のウェブサイトで必ず確認してください。
最低限これだけは確認してほしい 3 点をお伝えします。

  1. 【練習・試験の環境が一致しているか】
    練習会場にサイズ規定はないため、狭い室内で練習して本番は広い屋外というケースがあります。
    地方の試験会場で慣れていない奥行きや高さを求められ不合格になり、
    追加費用がかさんで最終的にどのスクールより高くなった、という事例も聞いています。
  2. 【合格率と試験運営がしっかりしているか】
    合格率の高さだけでなく、監査で評価されているかなど運営の質も見てください。
  3. 【卒業後もサポートしてもらえるか】
    困ったときに相談できる体制があるスクールを選ぶと、長く安心して飛ばせます。
    また、法定では 1 名のインストラクターに対して受講生 5 名まで対応できますが、
    当校では 2 名に絞っています。安さだけで選んでしまうと、
    1 名しか試験機体で練習できない、という状況になる場合もあるので注意してください。

まとめ

ドローン国家資格のまとめ

この記事の内容を簡単に振り返ります。

  • ドローン国家資格は「一等」「二等」の 2 種類。レベル 4 飛行が必要なら一等、副業・趣味・業務の入門なら二等
  • 夜間・目視外・人口集中地区などの「特定飛行」には技能証明または飛行許可申請が必要
  • 費用の目安は二等 15 〜 40 万円、一等 30 〜 100 万円。助成金を使えば実質負担を下げられる
  • 技能証明は国が操縦に必要な知識・能力を証明する制度で、業務利用では国家資格の有無を確認される場面がある
  • 登録講習機関で修了審査に合格すると、指定試験機関での実地試験が免除される

【 最後に、資格取得を迷われている方へ 】

ドローン国家資格取得を迷われている方へ
資格は、一度取得すれば生涯にわたって活用できるものです。
「手間がかかる」「費用がかかる」という目先の負担よりも、
ドローンを飛ばすことで自分の生活や仕事がどう広がるかをイメージしてみてください。
副業の収入につながるかもしれません。
現在の業務がより価値あるものになるかもしれません。
同じ趣味を持つ仲間が生まれ、人間関係が広がるかもしれません。
もうひとつ、お伝えしたいことがあります。
国家資格は時間が経つにつれ、難易度が上がっていく傾向があります。
迷っているなら、やれるうちに今すぐ行動されることをお勧めします。
趣味でも仕事でも、無事故・無違反で長くドローンを楽しんでいただくこと、
その第一歩のお手伝いができることを、私たちは心から嬉しく思っています。

この記事の執筆者
Riku
楽天ドローンアカデミー 認定インストラクター
Riku

指導歴:3年半 指導実績:500名以上(民間資格時代含む)
受講生の主な属性:男性・30〜50代が中心。サービス業から点検業まで幅広い業種。
経歴:関西での体験会をきっかけにドローンに魅了され、民間資格取得・機体購入後、当時のスクールから楽天ドローンアカデミーに入社。2022年12月の国家資格制度施行時を現場で経験した数少ないインストラクターのひとり。

まずは、無料操縦体験会にお申し込み!

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ドローン資格の紹介ドローン実機の操縦体験を行います。

参考資料・出典

本記事における法令・制度に関する情報は、以下の公式資料を参照しています。

国土交通省「無人航空機操縦者技能証明」

国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」

国土交通省「無人航空機の飛行形態の分類(カテゴリー)」

国土交通省「レベル4飛行の実現(改正航空法)」

国土交通省「DIPS(ドローン情報基盤システム)」

※ 法令・制度の内容は変更される場合があります。最新情報は国土交通省の公式サイトをご確認ください。

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